2016年07月16日

鳥取県は禁猟政策を維持

クマ猟復活の怪@兵庫県の続報です。

一方、鳥取県は、県内を含む東中国地域のツキノワグマは環境省の「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定され、県のレッドデータブックでも「絶滅危惧2類」(県内で絶滅の危険が増大している種)とされているツキノワグマを正確な生息数の把握が困難として引き続き保護対象とし趣味猟の禁止方針には変わりないようです。
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クマ目撃急増も狩猟解禁せず…鳥取では保護対象
こちら2016年07月08日 18時16分 読売 引用
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まず、記事の前段部に「全国では狩猟を解禁する動きもあるが云々」と書かれていますが、クマのレジャー猟を禁じている西日本各県で、荒唐無稽にも狩猟復活を目論んでいる府県はわずかに兵庫県1県ではないでしょうか。道理や分別を備えている行政なら現状の到底正確とはいえない生息数算出法である限りは狩猟復活は臆面なく言えるシロモノでもありますまい。

正確な頭数も算出しないでの趣味猟復活は鳥取県が言うように、解禁後、一気に数が減る可能性は必然ではないでしょうか。そもそも何かと規制の多い狩猟の中でいざ合法と言うことになれば際限なく乱獲されることにもなるのは推して知るべしです。また解禁県外からのクマ猟志向組の押し寄せの可能性も明白ではないでしょうか。彼らにとって熊の胆が大手を振り自由に入手できる趣味猟復活はまさに垂涎ものでありましょう。
従ってこの期に及んでのクマ猟解禁は、道理、分別のある県なら到底できない暴挙ともいえましょう。幸い鳥取県はそれらを持ち合わせた県であるからこそクマ猟復活は思惑の外であると思われます。

同県は入山者の安全対策として「クマは臆病な性格で、鈴やラジオで音を出しながら行動すれば基本的には近づいてこない。山中でヤブの中に入らないなどの対策を取ってほしい」と呼び掛けていることも報じられていますが、これもまともな定見といえましょう。

一方、兵庫県も鳥取県のようにあるべきでした。

・3月17日 兵庫県野生動物保護管理運営協議会 クマ爆発増加説に基づき、西日本で先陣を切ってなんと「クマ狩猟再開案」
こちら2016-04-17※くまもりNews

・クマたちの餌場も隠れ場所も奪ったままでの狩猟再開は問題、兵庫県井戸知事に熊森がクマ狩猟を再開しないように直訴
こちら2016-07-12※同

MCMC法(Markov chain Monte Carlo Methods)を用いた階層ベイズ法による個体数推定法でクマ類の生息推定数を算出することが無理であることの論拠は
   ↓ 
研究発表:
・「最近のクマ類生息個体数推定を考える」
日本福祉大学 経済学部教授 山上俊彦氏

こちら2015-08-03 ※同 (画面中段 )
を御参照
★詳細については
「第4回 日本奥山学会発表会」より
最近のクマ類 生息個体数推定
こちら※pdf 御参照

※2016年12月5日後記
行政側の矜持の貫徹を!鳥取県

※2016年12月15日後記
推定生息数の再検証を!このままじゃ茶番が茶番を(兵庫県)
※2016年12月17日後記
行政側の矜持の貫徹を!(2)鳥取県
※2023年10月13日後記
「空間明示型標識再捕獲法を用いたクマ類生息数推定の問題点@数理統計学者
posted by yutan at 00:16| クマ猟禁止決定への道のり