2018年05月22日

なぜクマ殺処分を報じない?読売新聞

山中クマ捜索は不要@単独サル駆除入山の所産(山口市)(※前欄)に続き山口県関連です。クマに関する別事案です。

報道によると21日午前8時40分頃、山口県下松くだまつ市末武中の住宅街で、体長約80センチのクマがうろついているとの住民の方による110番通報がありました。同報道によるとクマはその後民家に入り込み、県警下松署員らが麻酔銃を使って同11時半頃に捕獲したそうです。幸い民家に住む女性(82)は2階に逃げて無事だったといいます。
記事には麻酔捕獲されたクマの対処について報じられていなく、山口県庁HPの報道発表にも現時点(21日夕方)でも18日までの各事案しか掲載されていなかったので、下松市役所に問い合わせたところ、昏睡個体は市内の山のほうに向け搬送されそこで殺処分されたそうです。殺処分個体は解体はなく全頭、山口大学に試料提供されたこともそこでお聞きしました。
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住宅街にクマ、うろつき民家侵入…麻酔銃で捕獲
(略)
クマはその後、同市望町1の民家に入り込み、県警下松署員らが麻酔銃を使って同11時半頃に捕獲した。民家に住む女性(82)は2階に逃げて無事だった。
同署などによると、現場は下松市役所から北西に約1・8キロ離れた大型店なども並ぶ市中心部。署員らが捕獲のための網などを持って民家を囲むなどして、辺りは一時、騒然となった。
同県内では今年度、クマの目撃情報が20日現在で22件寄せられ、県は捕獲した5頭のうち2頭を殺処分した。20日には、山口市内の山中で男性がクマに右足をかまれ、軽傷を負った。

<こちら/FONT>2018年05月21日 12時54分
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通報受理後、猟友会関係者も含めた捜索にはいったものと思われますが、追われたクマが民家に入り込んだ経過が気になります。記事にはそのあたりの言及がありません。
そして何よりもの欠落としては麻酔捕獲した個体を市がどう対処したかが全く報じられていません。
疑問に思う読者がわあざわざ市役所に問い合わせなければ事実が不明という記事はやはり不十分な報道と言わざるをえません。下松市によると捕獲現場にも捕殺現場にも市・県の各職員も立ち会っていて、当局が殺処分の事実を隠ぺいしたとは到底考えられず、同処分の未報道はメディアによる不要な忖度と疑われても仕方ありません。読売新聞に限らずですが、今後は殺処分があればありままに報道すべきであることは言うまでもありません。

それから21日(月)夜の時点で山口県HPの報道資料が18日までの各項目しか掲載されていないことは、いかに土曜日曜をはさんでいるとはいえ遅きに失していることを同庁の広聴広報課は論難されても仕方ありますまい。今後はそのような散漫を排した迅速な広報姿勢が要されてきましょう。

2018年05月21日

山中クマ捜索は不要@単独サル駆除入山の所産(山口市)

報道によると20日午後4時55分ごろ、山口市特地船路の山中で、一人でサルの駆除のために入山していた猟友会員と思われる男性(63)が体長約1メートルというクマに遭遇し右足をかまれるケガを負われました。
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クマに襲われ男性けが

ツキノワグマとみられ捕獲されていない。同市は地元小学校や自治会に周知し、注意を呼び掛けている。今後、山口県や猟友会などと対策を協議する。
2018年5月21日付 中国新聞(抜粋) ※現時点でweb記事化されていないようです。
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まず、男性はなぜ一人でサルの駆除をしていたのでしょうか。数名いれば臆病な性質のクマのほうから人気を感じ遭遇事故が発生する蓋然性はぐいと落ちたはずです。山中でのサル駆除の必要性の議論は別としても、複数での行動を義務付けなかった山口市へは狩猟者の丸投げが疑われてきましょう。

そして本題です。当該の山中駆除はサルが対象でしょう。その中でたまさか銃猟者がクマに遭遇したからといってクマの捜索に入るのは自得的な不祥事故に乗じた本末転倒の復讐猟と論難されても仕方ありますまい。
銃携行者に遭遇したグマであれ別グマであれ逃げグマへの刺激誘引は手負いなど逆効果をもたらす可能性も拭えません。
山口市はそれら観点からも捕殺指向の強いと思われる狩猟者団体とは協議する必要はありません。
また、かりそめにもそうした批判をかわすためにサル駆除の強化を名目での狩猟者入山があるとするならばそれは欺瞞以外何者でもありますまい。
今回の事案は単独でサル駆入山がもたらしたものです。どさくさに紛れたクマ捜索は一人で入山した猟仲間の不運にかこつけた逆恨み猟との論難は避けられますまい。
山口市は今こそ分別を発揮し逃げグマ追いなど銃猟者に相談することなく分別を発揮しなければなりません。

★本日追記
単独でサル駆除入山していた男性の負傷の程度は幸い軽傷であったこともメディアが本日付の別事案報道の最後部で言及しています。
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住宅街にクマ、うろつき民家侵入…麻酔銃で捕獲
(略)
20日には、山口市内の山中で男性がクマに右足をかまれ、軽傷を負った。
こちら2018年05月21日 12時54分 読売新聞
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※2018年5月22日後記
なぜクマ殺処分を報じない?読売新聞

posted by yutan at 06:00| クマ誘引・刺激は逆効果

また朝の山菜採りが遭遇事故を引き起こす@医王山(金沢市)

山中捕獲檻に設置名分なし@金沢市(2018年04月29日付)に続き同市の山中にてまた山菜採りが遭遇事故を引き起こしました。

報道によると19日午前9時20分ごろ、60代の男性が知人の男性と一緒に金沢市の医王山へ山菜採りに出かけたところクマに襲われました。警察が男性から聞き取ったところ、クマは体長1メートルほどで、巣穴から出てきて男性の手や足などをかみ、男性が大声で叫んだところ逃げたといいます。男性は腰の骨を折るなどの大けがをし病院に入院しましたが、幸い命に別状はないということです。男性と同行入山していた知人の男性は、離れた場所にいてけがはなし。
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医王山でクマに襲われ男性大けが
(略)
これを受け、金沢市は付近の林道2か所にクマに注意するよう呼びかける看板を設置しました。
金沢市では4月28日にも山菜採りにいった男性がクマに襲われけがをしていて、金沢市森林再生課の稲本豊課長補佐は「クマが活発に活動する時期なので、山に入る際は音の出る物を身に着けるなど注意してほしい」呼びかけています。

こちら05月19日 18時59分 05月19日 18時59分 NHK 石川県のニュース
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まずは自得事故とはいえ男性の早期完治を望むところです。

このたびのお二方は医王山(いおうぜん)(939m)にクマが生息することを知らずに入山されたのでしょうか。その場合は心構えの不足の論難は避けられますまい。昨年の同山の山中にてクマを撃ち殺そうとして逆襲された狩猟者の自得事故は少なくとも山菜採りは知っておくべきでした。
狩猟者の自得事故は一般事故にあらず@金沢市
かりそめにも知っていてクマの貴重な食糧源たる山菜の取得を目的に入山されたのであれば事故の自得性は倍加するのではないでしょうか?

さて、冒頭リンクでは金沢市は狩猟者に誘引捕獲檻を山中に設置させたそうですが、今回もまた本末転倒を繰り返すのでしょうか?あるいは狩猟者の自得事故の際のようにいわば逆恨み捜索を許すのでしょうか?
復讐猟がもたらす逆効果への懸念@金沢市★追記あり

いずれにせよ金沢市には丸投げではなく主体的且つ分別ある判断が今回こそは行われて然るべきと考えます。
また注意喚起しさえすれば山菜採りは不問であるとの認識ではなく、山菜はクマの貴重な食糧源にして自粛要請対象であることを心すべきです。あまつさえ地権者からの採取許可なきものについては森林窃盗防止の観点からも厳しい警告が要されることは言うまでもありますまい。

2018年05月20日

宍粟市との質疑

放犬規制は猟犬も対象に!(9)民家襲撃は人災の宍粟市(兵庫県)に関する続報です。

宍粟市(兵庫県)にて勃発した猟犬事故をきっかけに市当局に疑問点を質させていただいたところ、途中当方からの御回答促進を経て御回答をいただいております。
同市へはこの場にてお礼を申しあげます。
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posted by yutan at 00:00| 行政との癒着疑惑

2018年05月19日

渓流釣り目的入山での遭遇事故の自得性を鑑みれば(2)岩手県

報道によると岩手県大船渡市日頃市(ひころいち)町の鷹生(たこう)ダム下流約100メートル付近の渓流にて一人でヤマメ釣りをしていた同町の男性(85)がクマと遭遇し右手の甲と左腕にけがを負い、同市の県立大船渡病院に運ばれました。幸い意識ははっきりとし命に別条はないといいます。
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クマに襲われ釣り男性けが 大船渡

大船渡署によると、1人でヤマメ釣りをしていた男性は、体長約1メートルのクマに後方から襲われ、頭部をかばおうと上げた両手を引っかかれた。クマは山へ立ち去った。男性は車を運転して自宅に戻り、家族が119番通報した。

こちら2018.05.18 岩手日報 (抜粋)

大船渡 クマに襲われ男性けが
(略)
クマは○○さんを襲ったあと、逃げたということで、警察と地元の猟友会が付近を警戒するとともに、住民に対して注意を呼びかけています。
現場は大船渡市の中心部から北におよそ10キロ離れた山林の近くです。
岩手県警察本部によりますと、ことし県内でクマに襲われてけがをした人は2人目だということで、山菜採りなど山に入る人などに対して注意を呼びかけています。

こちら|NHK 岩手県のニュース 5月17日 19時20分(抜粋) 
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自得事故とはいえ男性の完治を望むところです。

ただし猟友会による逃げグマを奇貨としているとも思われる「警戒」は、ハンターの方々の捕殺指向を察するにつけ本末転倒といえる行動ではないでしょうか。現場は動画や画像検索で明らかなように山中にしてクマが生息して当たり前の山域です。警戒が捜索に、捜索が刺激誘引になりかねない状況を疑われても仕方ありますまい。
奥山での山菜採りや渓流釣りを禁止あるいは自粛要請するのではなく注意喚起で済ませるのであれば、猟友会出動は入山者の安全にとっても逆効果になりかねないことを県及び市当局は真摯に認識しなければなりません。
クマ、安易な駆除・捜索等@アーカイブ
クマ誘引・刺激は逆効果@同

併せて渓流釣り目的入山での遭遇事故の自得性を鑑みれば銃猟者による付近の「警戒」は即刻中止させなければなりません。

渓流釣り目的入山での遭遇事故の自得性を鑑みれば

自然放獣に拍手!知床財団

報道によると15日、午前10時5分ごろ知床財団(斜里町)の職員の方が町ウトロ香川の集合住宅付近でヒグマ一頭を発見し斜里署に通報されました。ヒグマは集合住宅から200メートルほど離れた国設知床野営場近くの木の上に逃げましたが、同財団職員(獣医)さんが麻酔銃でクマを眠らせて捕獲、知床国立公園内の山林に放したそうです。
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市街地でクマ捕獲 斜里町ウトロ
(略)
同財団職員が麻酔銃でクマを眠らせて捕獲、知床国立公園内の山林に放した。
同財団によると、クマは現場周辺の電気柵の下に穴を掘って現れたとみられる。現場周辺ではクマの目撃情報があり、14日から同財団がパトロールしていた。

こちら05/16 05:北海道新聞
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これは知床財団の放獣に至るまでの労をねぎらいたいと思います。
麻酔使用資格も併せ持つと思われる知床財団ではなく、狩猟者主体の捕獲事案であるならはたして放獣措置になっていたのでしょうか?

それから新聞記事には「同署と同財団によるとクマは体長約1メートルの雄で、1歳前後とみられる」と報じられていますが、知床財団によるとクマの体長は実際は1メートルもなく目測で約70センチ、体重は28キロの1歳前後の雄グマであったそうです。
したがって麻酔捕獲後はクマ専用檻も含め檻は一切使用せずに、昏睡状態のまま縛って車に乗せてそう遠くもないという放獣地まで移動されたそうです。途中、麻酔が切れる心配はなかったそうです。

クマが現場周辺の電気柵の下に穴を掘って現れたの見方が事実であるなら相当な嗅覚誘因の可能性もありましょう。引き続き官民げての生ゴミやガソリン臭いなどクマを人為誘因する要因の封印を啓発しなければなりません。
posted by yutan at 00:00| クマとの共生

2018年05月18日

なぜクマ殺処分を報じない?日テレ及びテレ朝報道

新聞報道によると16日午前5時55分頃、金沢市釣部町の東金沢駅から南東約6キロの山間部に位置する採石加工会社の男性従業員から「工場にクマがいる」と110番通報があったそうです。その後の経過も以下に報じられています。
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金沢の工場にクマ…捕獲、けが人なし

クマは工場2階の倉庫で見つかり、同日午後0時40分頃、県猟友会の会員が麻酔銃で眠らせて捕獲した。けが人はなかった。
金沢市森林再生課の発表などによると、クマは体長約90センチ、体重約20キロで、2歳くらいの雄の成獣。捕獲後、殺処分された。

こちら2018年05月17日 読売新聞 (抜粋)
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麻酔銃使用については通常では獣医師や動物園職員などによるものではないかと思われますが、このことも含め現在、金沢市役所に17日朝に文書で不明な数点について問い合わせて御回答を待っている次第です。

ただし問合せの時点で上記の読売新聞記事はweb上にリリースされていなかったので表題に示した両系列のテレビ報道でしかこの事案については知りませんでした。両系列の報道では麻酔銃捕獲までは報じてはいますが、その後に奥地放獣したのか捕殺したかの言及がありませんでした。
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工場倉庫にクマ 猟友会が麻酔銃で…

クマは倉庫の2階に入り込んでいて、従業員が出入り口のシャッターを下ろして中に閉じ込めた。その後、地元の猟友会が麻酔銃でクマを弱らせ、およそ6時間後、盾を持った警察官などが倉庫に突入し捕獲した。クマは、体長およそ70センチほどの若い成獣とみられるという。

こちら2018/05/16 21:27日テレニュース (同)

倉庫でクマ“立てこもり” 猟友会など20人で捕獲
(略)
通報を受けて警察や地元の猟友会など約20人が現場に駆け付けると、クマは敷地内の倉庫に逃げ込んでいました。その後、午後になり、麻酔銃でクマを眠らせた後、おりに入れて捕獲しました。現場は金沢市東部の山あいで、周辺に民家はなくけが人もいませんでした。

こちら(2018/05/16 18:47)テレビ朝日
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以下は冒頭に引用した読売新聞記事で殺処分を知る前に金沢市役所に送付した質問中、同処分の有無を問う質問です。※質問全文は後述します。
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質問2
70センチ体長のクマを捕獲後、どのように処理されたのか報じられていません。メディアへの公表の際、捕獲後の対処については報じてくれるな等の実質的な要望でもだされたのでしょうか?
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よもや事実を隠蔽する要望を市はメディアに対して出してはいないとは思われますが、それにしても大手テレビ報道が殺処分の事実を報じなかった理由が気になるところです。

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2018年05月17日

次回からはクマ専用檻で!福島市放獣事案

飯坂町(福島市)は自然放獣!の関連です。

放獣を伝える記事の画像はドラム缶・戸河内式等のクマ専用檻ではなくイノシシなど他獣捕獲用鉄格子檻と思われ福島市役所に確認してみたところ案の定、懸念した通りでした。
同市は捕獲個体の爪や歯などを傷めず放獣後の生態に不具合をもたらす可能性の少ないクマ専用檻使用の意義については認識していて、今回の私の提起を受け専用檻を使用しなかったことについての検証はしてくださるそうです。
捕獲後、個体には麻酔が打たれ昏睡状態にしたので損傷はないものと思われる趣意のご説明も受けましたが、麻酔前の檻内での暴れや麻酔が切れる放獣前の状態を鑑みると「個体損傷はない」というのはあくまで人間の側から見た認識にしかすぎません。
ただし同市によると抜歯は行わなかったということでこれはいまだに抜歯にこだわる他県に相対すれば大いに是としましょう。
不可解な抜歯(3)禁止県あり!

もう一つ気になったこととして現場では福島県庁職員は立ち会わなかったことです。私が住む広島県でもそうですが、こうした事案には権限移譲の有無は別としても必ず県が立ち会うことになっています。
今回の福島市飯坂町での捕獲檻設置から放獣に至る事案についても県が立ち会っていたなら最初からドラム缶檻などのクマ専用檻は設置されていたのではないでしょうか。
ツキノワグマ対策福島県HPより(※PDF)
ツキノワグマにご注意ください(県北地方)同 (※通常html)

いずれにせよ現場を市町村や猟友会まかせにすることの瑕疵について福島県庁は真摯に認識すべきものと思われます。

2018年05月16日

放獣は是としますが@脱出穴なし(三重県)

報道によると三重県は9日、熊野市新鹿町の山中でイノシシ捕獲用のおりにツキノワグマが入っているのが見つかったと発表しました。、クマは4〜5歳の雄で、体長約1メートル、体重52キロ。8日朝、おりを設置していた住民が見つけ、市を通じて県熊野農林事務所に通報したといいます。県は条例でツキノワグマを希少動物として保護しており、クマに電波発信器を付けて同市飛鳥町の山中に放獣したそうです。
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クマ 誤捕獲、山中に放す 熊野 /三重
(略)
県などは発信器を付けるなどの放獣作業を済ませ、9日午前10時半ごろ、人家から2・5キロ以上離れた山中に放した。
県と市は今後約1週間は1日2〜3回、付近をパトロールして発信器からの電波を調べ、クマが集落などに接近していないか確認する。
県内のクマの誤捕獲は、同市で2016年10月にあって以来という。

こちら毎日新聞2018年5月10日 地方版

熊野の山林にクマ放獣 誤って捕獲、県が注意呼び掛け 三重

県はツキノワグマをクマ用のおりに移し、9日午前10時半ごろ、同市飛鳥町内の市有林で放した。県境を接する奈良、和歌山の両県には事前に放獣を通達。

こちら2018-05-10 伊勢新聞 (抜粋)
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むろん放獣そのものはもちろんのことイノシシ檻からクマ用のおりに移したことは是としましょう。
鉄製檻はクマ専用檻へ差し替えを!アーカイブ

三重県によると今回は2年前と異なりクマに取り付けた発信機も合法(技適マークの付いたもの)に加えて一定期間がくれば個体から落下する機器を使用したそうです。
しかし国も使用を啓発する錯誤捕獲自体を防止用の他獣檻天井部に取り付けるべきクマ脱出穴(口)は取り付けられていないとのご回答でした。また多くの県が同穴(口)の取り付けを設置者に要請している中、三重県は特にそのような要請はしていないとのことでした。
同県には他県が持つツキノワグマ保護管理計画のようなものはなく、クマに関する唯一の指針たる(新)三重県ツキノワグマ出没等対応マニュアル (※pdf 平成27年11月策定)にも錯誤捕獲そのものを防止する天井穴(口)設置はありません。

山中で錯誤捕獲したものを山中に放す手間や労力あるいは放獣までの何らかの障害で放獣できず殺処分への切り替えの可能性を鑑みれば、天井穴(口)への県としての無関心はやはり是正が要されましょう。

錯誤捕獲を防止せよ!(アーカイブ)

posted by yutan at 00:00| 錯誤捕獲→誤放獣@三重

2018年05月15日

当然放獣でしょう@赤城山麓での錯誤捕獲

報道によると13日午後3時ごろ、前橋市富士見町赤城山の山林で、クマ1頭が有害駆除用のわなにかかったと、地元猟友会から市職員に連絡があったそうです。
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赤城山でクマ捕獲 前橋市「引き続き警戒」
(略)
市赤城森林事務所によると、クマは体長約1.2メートルのツキノワグマ。捕獲した場所の近くに民家や集落はなかった。

こちら[2018/05/14]上毛新聞
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錯誤捕獲後の対処が報道されていませんが、前橋市は法令に定められている当然の措置として放獣したのでしょうか?それとも例によって、他獣捕獲目的の鉄格子檻内で暴れて歯や爪などを損傷してこのまま放しても自然の中で生きていけないとしてやむなく捕殺したのでしょうか?あるいは麻酔が効かずに放獣地への移動が困難でやむなく捕殺したのでしょうか?
捕殺の後付事由はいくらでもできましょう。前橋市当局や群馬県同に分別があるなら例えば紀伊山地(三重県・和歌山県等)での錯誤捕獲における放獣率の高さなどに倣い自然に帰すことこそが唯一の選択肢でしょう。
記事にもあるよう、現場は人里からかけ離れた山中です。クマが生息して当たり前の山域でもありましょう。
同市市街地での昨今の目撃情報や捜索事案とは完全に分けて考えていかなければなりませんし、たとえ投げやりで無定見な「殺せ!殺せ!」の要望があったとしても丁寧な説明は要されるものの、付和雷同して捕殺することがあってはなりません。

それにしても錯誤捕獲を未然に防ぐ装置として当該の他獣捕獲目的檻の天井部には国や件が啓発する錯誤捕獲防止対策としてのツキノワグマ脱出穴(口)は取り付けてあったのでしょうか。捕獲されたということは取り付けられていなかったと見るのが自然です。
むろん檻設置者は前橋市役所ではなく、狩猟免許保持の民間人でしょう。前橋市役所が掌握しきれていなかった檻であったと思われます。
前橋市を見習おう!クマ錯誤捕獲防止脱出穴装着

もしかしたら前橋市は上記画面での御回答にみる天井穴脱出穴(口)設置に関する自信とは裏腹に同穴(口)の取り付けを怠る不届きハンターの檻をかなりの部分把握されていないのかも知れません。その場合、今回のことを契機に当該設置者および市猟友会に対して取り付けをあらためて強く要請し啓発していかなければなりません。
posted by yutan at 06:49| 錯誤捕獲を防止せよ!