2017年04月27日

捜索モードははたして得策か?子グマの可能性@高山市(岐阜県)

情報確認のうえ丸投げ刺激は逆効果@別グマ目撃(※本日付前欄)続きです。

まずは前欄で述べたことを踏まえ 前々欄 に高山市への追加質問を追記しました。

その後気づいた別報道です。何らかの理由で山から降りた子グマを母熊が探しに人里に出没しジョギング男性への遭遇事故が発生したとの見方が報じられています。
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クマに襲われ3人重軽傷 子グマ目撃情報も
(略)
地元の猟友会によると、人を襲ったのは親のクマで、山から出た子グマを追いかけて住宅街に入り込んだ可能性があるという。

こちら※日テレニュース 2017年4月26日 19:32 
画像検索結果※同
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別グマ目撃が事実ならやはり前欄で申したように母を失った子グマの可能性があります。その場合やはり刺激よりは自然に山に戻るよう捜索モードの払拭が望まれます。危険性も子グマなら必要以上に煽ることはせいぜい不要な精神被害をもたらすだけではないでしょうか?就学児童らを含め住民対処としても得策ではありますまい。

そのうえでなぜ子グマが人里に降りてきた要因を検証することが要されることは言うまでもありません。

posted by yutan at 07:59| クマ誘引・刺激は逆効果

情報確認のうえ丸投げ刺激は逆効果@別グマ目撃

嗅覚誘引および役得の有無は?高山市(岐阜県)★追記あり(※前欄)に続き高山市でのクマ捕殺騒動です。

その後の報道によると猟友会員が射殺した後も別のクマの目撃情報があり昨日は現場周辺で午前6時30分から、地元の飛騨猟友会の会員7人が「パトロール」するなど、引き続き緊張は続いているそうです。
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別のクマ目撃情報 高山の住宅街

3人を襲ったクマは同町の民家で猟友会員に射殺されたが、別のクマの目撃情報もあり、緊張は続いている。
署によると、射殺されたクマは雌のツキノワグマで、体長約110センチの成獣。
署は26日午前5時から同9時ごろまで、パトカー2台、4人態勢で付近の警戒に当たった。今後もしばらくは子どもの登下校時を中心にパトロールを行う。午前6時30分からは、地元の飛騨猟友会の会員7人も現場周辺をパトロールした。

こちら※岐阜新聞 2017年04月26日12:26 (抜粋)
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まず目撃されたのが本当にクマであるのかどうかの検証が不可欠とまります。疑心暗鬼な雰囲気の有無は別としても実際は他獣や犬等の目撃へのクマとの思い込みはよくある事例です。
加えてたとえ目撃個体が本当にクマの場合であっても過日に捕殺されたのは雌の成グマですから殺された母グマを捜し求めて徘徊する子グマかもしれません。その場合は母グマ捕殺の弊害ともいえるのではないでしょうか?
また7名の猟友会員が住宅街をうろつくことが現地周辺に銃からの不安の敷衍をもたらす可能性についても大変気になるところです。猟犬連行の有無については定かではありませんが、連行の場合は銃と同様不安の発信源ともなりましょう。
そもそも各地での同様の事例を鑑みるとクマは生来が臆病な性質につきある程度放置していれば恐れをなして自然に山に帰る蓋然性も十二分にありえましょう。平穏に山帰りする前の捕殺志向の方々による誘引刺激は言わば百害あって一利ないことも分別ではないでしょうか。

いずれにせよ今後の対処や陥穽、注意等については表題及び当カテゴリ各欄にて述べているどおりです。
昨日は午前中に同対策本部会議を開き、今後の対応を協議したとも報じられていますが、くれぐれも不要な精神被害も含め刺激行為がもたらす逆効果の現象を引き起こさないような対処が不可欠であることは論を待ちません。それには自らの手による捕殺志向も持つと思われる方々による決定を封印することが肝要ではないでしょうか。
分別ある県・市・警察当局におかれては逆効果等を事前に封印すべく猟銃携行者への実質的な丸投げ対応はされないことを願うばかりです。

※本日後記
捜索モードははたして得策か?子グマの可能性@高山市(岐阜県)
posted by yutan at 00:00| クマ誘引・刺激は逆効果

2017年04月26日

嗅覚誘引および役得の有無は?高山市(岐阜県)★追記あり

報道によると岐阜県のJR高山駅近くの住宅街にクマが現れ、3人がかまれるなどして重軽傷を負うというお気の毒で残念な事故が発生しました。
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岐阜・高山市の住宅街にクマ出現 3人重軽傷
(略)
警察によりますと、クマは25日午後7時50分ごろ、岐阜県高山市石浦町の路上で男性1人を襲った後、民家に逃げ込み、住民の女性2人を襲いました。
 猟友会のメンバー:「物音がしたので、住民がドアを開けたら(クマが)バッと来た。一緒に家の中に入ってきたようだ」
女性1人が頭などをかまれて重傷、2人は軽傷だということです。クマは体長約110センチの雌で、午後9時前に猟友会によって家の中にいたところを殺処分されました。

こちら※テレ朝ニュース(2017/04/26 05:56)
画像検索結果※同(朝日放送)
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まずは負傷者されたお三方の完治を願うところです。
さて、報道だけでは様々なことが定かではありません。なぜクマが出没したか?トラックに載せられた捕殺個体の処分の担い手はどういった方々なのでしょうか?またこれは猟期内狩猟ではなく実質的な公務委託事案なのですが、関係者らによるクマ部位役得などの有無も気になるところです、
とりあえず高山市役所に以下のことを、本日、午前8時15分ごろ文言にて以下の項目を問い合わせさせていただきました。御回答はまた欄を改めて紹介することとしましょう。
続きを読む

逃げグマを追うな@濤沸湖対岸への望遠鏡目撃

濤沸湖水鳥・湿地センター(北海道網走市)によると4月23日(日)、野鳥の会オホーツク支部の探鳥会が濤沸湖で行われていたところ約一時間後、望遠鏡で約1q離れた湖岸をクマが歩くのを見つけた男性からの知らせを受け確認されたそうです。クマははゆったりと湖岸を歩き、間もなくヨシ原に消えていったそうです。

以下は濤沸湖水鳥・湿地センターからの発信です。「同センタースタッフブログ)
続けて報道も紹介しておきましょう。
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湖岸にヒグマ

望遠鏡を見せてもらうと、白鳥公園から約1q離れた湖岸(ワシ類がよく止まるポプラの大木付近の湖岸)をヒグマが歩いていました。
ヒグマはゆったりと湖岸を歩き、間もなくヨシ原に消えていきました。
湖岸を歩くヒグマを見る機会は少なく、とても貴重な時間でした。
4月21日(金)9時半頃、字実豊の道道明生北浜線沿いの畑に熊が出没したとの情報がありました。
同個体かどうかは不明です。
市役所、猟友会等による巡回を行い警戒を強めてはいますが、周辺を通行する際は、鈴などでクマに自分の存在を知らせ、ばったり出会わないようにしましょう。
万が一、クマに出会ってしまったら。落ち着いてゆっくりその場を離れてください。
大声を出す、走る、近距離で撮影は大変危険です。
出没情報はセンター館内に掲示していますので、自然観察の前にご確認ください。

湖岸にヒグマ管理者(2017年04月23日)濤沸湖水鳥・湿地センターHPより (抜粋)

濤沸湖畔にクマ相次ぎ出没 目撃男性が撮影

【網走、美幌】23日午前8時50分ごろ、網走市北浜の濤沸湖畔にある濤沸湖水鳥・湿地センター付近で野鳥観察をしていた男性が、約1・5キロ先の対岸にクマ1頭がいるのを望遠鏡で見つけた。男性の連絡を受けた同センター職員が網走署に届け出た。

こちら※北海道新聞04/24 16:41 (同)
濤沸湖畔に出没したクマ=23日午前8時50分ごろ、目撃した男性が撮影
画像検索結果※同
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ヒグマは探鳥会の現場ではなく(白鳥公園から約1q離れた湖岸)もしくは(約1・5キロ先の対岸)にいるのを望遠鏡でとらえられた事案ですね。しかもクマはほどなくしてヨシ原に消えていったことからもことさら猟友会に「巡回」や「警戒を強化」させるほど切迫した状況でもないものと思われます。否、銃携行者の巡回がどこまで文字通り「巡回」「警戒」に留まるのか懸念うるのははたして私だけでしょうか?

そもそもスタッフブログや画像からも読み取れるよう、望遠鏡を介在した牧歌的な情景です。21日に目撃された個体と同一グマであったかどうかを人間が判別できることなど何らかのためにする恣意が働かない限りは出来るはずもありません。またたとえ同一グマであっても予察を振りかざした実質上の捜索は捜索者に捕殺志向があるかぎりは「巡回」「警戒強化」は当該グマに限らず無差別な不要な刺激・誘引につながってしまう陥穽の可能性も捨てきれないのではないでしょうか?
北海道では内地と異なり多くの自治体が駆除クマからの部位を自家消費にとらわれず公然と是認している現状もそのような懸念を敷衍してしまいます。

それから、かりそめにも探鳥者の中から「なんとなく気味が悪いから捕殺してくれ!」の声があるとするならば、そもそも探鳥の動機も資質も疑わしいものとなってきましょう。が、私の知る限りいずれの地域の探鳥者は自然のありのままの様相を尊ぶ人たちです。よもやそのような人為を優先した自然の現象とは真逆の要望はありえないものと確信したいところです。

クマ誘引・刺激は逆効果(アーカイブ)
posted by yutan at 00:00| クマとの共生

2017年04月25日

逃げクマを追うな!(3)杓子定規な報復捕獲は逆効果(富山県)

逃げクマを追うな!(2)杓子定規な報復捕獲は逆効果(富山県)の続報です。

既報では富山県は20日、高岡市福岡町五位の五位ダム付近山林への単独入林者がクマに遭遇した事故を受けた緊急対策会議を本日25日(火)に開催するとしていますが、その後の報道によると県庁所在地たる富山市によるクマに関する毎年の恒例会議は昨日開催されたそうです。この会議は、山菜採りやハイキングなどで山を訪れる機会が増えるのを前に、富山市が毎年この時期に開いているものとも報じられています。

会議には県の自然保護課や猟友会、警察などおよそ30人が出席し、県自然保護課の担当者が去年1年間のクマの出没状況(目撃・痕跡件数)について一昨年をほぼ倍加していたとの報告をしたそうです。
人身被害も3件発生も報告があったそうですが、これが狩猟者や山菜採りの遭遇など人間の側の自己責任に由来するものであったかどうかの言説の有無はTV記事では報じられていません。
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今年最初のクマ対策会議 雪どけ遅く 山あいでの出没に注意

人身被害も3件ありました。
これは、クマのえさとなるブナやミズナラが不作で、クマがえさを求めて人里へと足を伸ばしたためとみられます。
また、今年に入って県内では、24日までに11件クマが目撃されています。
今後のクマの出没見通しは、どうなのでしょうか。
狩猟経験が豊富なベテランハンターで構成される富山市の鳥獣被害対策実施隊は、この冬の積雪が多く、奥山の雪どけが遅れていることを懸念しています。
「山には去年よりも雪がかなり残っている。山の下のほうにいけば雪はとけていて、クマのえさとなるクサツキがあって、クマが下りてこないか心配」(鳥獣被害対策実施隊八尾支部・平井部長)
クマは『わらび』や『ぜんまい』などの山菜も食べることから、これらのえさを求めて山あいまで下りてくる可能性があるということです。

こちら2017年04月24日※チューリップテレビ
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「だから駆除させろ!」であるなら理屈は通りません。クマの餌にもなる山菜の類は奥山にも山あいにも生えています。合法的に山菜を採取したい方々はどこまでも森林窃盗にならない遵法および何があっても自己責任を前提に入山すればいいのであって、そうしない方々を含めた無定見な入山者らを言わば都合よく忖度(そんたく)してクマ狩りにお墨付きをもらう筋合いのものでもありますまい。
あまつさえ過日の他市(高岡市)での報じられるところの山菜採りの遭遇事故を奇貨としてのクマ恐怖の鼓舞につながるのであれば、もはや注意喚起の範囲を逸脱した恣意的なものと受け止められても仕方ありますまい。

また前欄最後部で述べたよう、この会議の議事録の有無などメディアのみならず一般への公開性がどうなのかも気になるところです。
畢竟、会議は不幸にして不運な他人の事故を他山の石とする内容でなければなりません。かりそめにも一部参加者や発言者が山に生息するクマを目差別に誘引・捕獲するお墨付きのための会議であっていいはずもありません。

クマ誘引・刺激は逆効果(アーカイブ)
posted by yutan at 00:35| 行政との癒着疑惑

クマ領域の非生息地化なら本末転倒(2)秋田県

クマ領域の非生息地化なら本末転倒@秋田県の続報です。

鹿角市の一部地域をモデルとした「クマが生息しづらい環境づくり」と同様と思われる動機からの計画が秋田県の「森づくり県民提案事業」を活用したと言う能代市の広葉樹伐採=針葉樹植林といったところでしょうか。
しかしクマの好物となるミズナラなどの広葉樹を伐採すればそのぶん餌を求めての人里出没に拍車がかかることは明らかではないでしょうか。
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<新世代グマと向き合う>森林整備し出没抑制
◎秋田からの報告(下)里山の荒廃

<暗闇を好む習性>好物となるミズナラなどの広葉樹を伐採
 能代市二ツ井町荷上場の森林の一角。森の手前側は木の密度が低く、奥に比べると明るさが感じられる。昨年11月、二ツ井地区製材協同組合(秋田県藤里町)が手を入れたためだ。
 暗闇を好むツキノワグマが生息しにくい環境にしようと、やぶ化した木や、実がクマの。代わりにスギの苗木を植えるなどして、約1.21ヘクタールの森を整えた。

[森づくり県民提案事業]住民参加の森づくりを推進しようと秋田県が2008年に始めた。地域団体などから森林整備に関する事業を募集し、助成する。クマによる被害が多発したことを受け、昨年からクマの出没を抑制する事業にも対象を拡大。助成は1件当たり40万円が上限だが、クマ対策の場合、伐採業者への委託料などを考慮して85万円までとなる。

<耕作放棄5倍増>
人を恐れないとされる「新世代グマ」が増えつつあるとされる中、クマが里山に出没するのを抑制するには、森と集落の間に「緩衝帯」を整備し、クマと人間のすみ分けを図ることが急務になっている。新潟県南魚沼市などは自治体を挙げて緩衝帯整備に取り組み、農作物などの被害抑制に効果を発揮している。

こちら2017年04月22日土曜日 河北新報 (抜粋)
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本来なら山の広葉樹を保全することが至極自然なことです。広葉樹から針葉樹へ切り替えた森林整備はクマ出没を抑制どころか促進してしまう可能性が懸念されてくるのではないでしょうか?
かつて営林署の職員として広葉樹を針葉樹に植え替えた兵庫県の山間部在住の方は退職後、リンゴ農園経営者として出没クマによる食害を経験されましたが、周囲の山の7割がスギの人工林であることを鑑みあらためて天然の広葉樹林を針葉樹林に変えてしまったことを後悔されその後は針葉樹林での間伐や広葉樹の植樹を積極的に行ない、森の復元に全力を注いでおられます。
動物の棲める森を復元し続けているクマ生息地の幸福さん2011-03-24 くまもりNwes

また針葉樹人工林は時が経ち放置される可能性もあります。その場合の弊害はクマに限った問題ではありません。その中には大雨で崩れて災害を起こす恐れすらありましょう。

加えて秋田県ではクマを名目とした「森林整備」(針葉樹人工林造成と思われます)に対して、昨年から助成金額が倍加していることも気になるところです。

対策としては逆効果の可能性も十分ありえる針葉樹人工林造成ではなく、耕作放棄地対策をメインとした森と集落の間の「緩衝帯」の整備でしょう。伐採は草草を含めあくまでやぶ化している部分に止めたうえで見通しをよくすることが肝要です。そこに針葉樹で造林することは何ら緩衝地帯にはなりえるどころかますますクマの隠れ場所に合致する地帯となってしまい結果として集落近くまでクマが近づきやすくなってしまうこと受けあいではないでしょうか。
「新世代グマ」なる皮相的な熊狩り推進用語を公正であるべきメディアや行政が無定見に使用することはいかがなものでしょうか。
門崎博士が「新世代グマ」説を再び斬る

ともあれ、森と集落の間に「緩衝帯」を整備し、クマと人間のすみ分けを図ることが急務になっていることは言うまでもありません。しかし、その方法論を間違ってしまったり何らかの恣意が介在している場合は振りかざした名分に反し出没を促進させてしまう陥穽を官民ともどもによくよく考えていかなければなりません。

有意義な取り組み@紋別
人為誘引するよりは隠れスポットを断て!
キーワード「緩衝帯」サイト内検索結果
posted by yutan at 00:00| 生態系への損傷等

2017年04月24日

逃げクマを追うな!(2)杓子定規な報復捕獲は逆効果(富山県)

逃げクマを追うな!杓子定規な報復捕獲は逆効果(富山県)の続報です。

その後の報道によると21日朝から現場周辺では有害鳥獣駆除隊員らがパトロールをし注意を呼びかけているそうです。
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高岡市福岡町 クマの人身被害受けてパトロール

現場周辺では21日朝、高岡市の職員と有害鳥獣駆除隊員によってパトロールが行われました。

クマは今も捕獲されておらず、隊員らは近くの住民に外出を控えるよう呼びかけていました。
警察によりますとクマは体長およそ1,6メートルの成獣とみられ、今月17日には現場から5キロ圏内でクマの目撃情報があったということです。

こちら※チューリップテレビ(2017年04月21日 11時49分)
画像検索結果※同
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有害鳥獣駆除隊員は動画からも銃猟ハンターとも思われます。パトロールがどこまで文字通りパトロールなのかはもしかすると様々に詮索されても仕方ないのではないでしょうか?
富山県のツキノワグマ出没警報の発令と今月25日(火)の緊急対策会議の開催予定はここでも報じられていますが、くれぐれも別グマを含めた誘引刺激による逆効果をもたらさない事が肝要です。
同会議に狩猟関係者も参加するのでしょうが、どうしても参加する(させる)というのであれば駆除推進発言者としてではなくあくまでオブザーバー参加に留めたうえで、行政職など中立的な立場が建前の参加者から技術・実務的な意見を尋ねられた時のみ発言させる方式にすべきと考えます。

加えて緊急対策会議に際しては、むろん富山県に限らずですが、議事録を作成し且つ発言者名・立場も含め公開することが望まれてきましょう。この観点については本日付前欄 かつての答申どおり全部開示に!及びそのカテゴリ各欄を御参照くださいませ。

※2017年4月26日後記
逃げクマを追うな!(3)杓子定規な報復捕獲は逆効果(富山県)
posted by yutan at 03:33| クマ、安易な駆除・捜索等

かつての答申どおり全部開示に!

広島県庁は発言者名等の再公開を急げ!議事録の続報です。

このカテゴリに一定の結論がでました。(まだ言及していませんが、残された問題については若干の事実関係を確認した後に欄を改めます。)

おかげさまでかつて広島県公文書公開審議会が広島県知事宛に答申したとおり同県環境審議会自然環境部会(鳥獣部会)議事録に関しては発言者名を公開した形に戻りました。先月17日に行われた第20回同部会は現在、広島県HPに掲載されています。また公開請求の場合も同様のものが開示されることは言うまでもありません。
今後も猟友会関係者などが委員に就く鳥獣部会は紙、電子両方とも議事録公開は発言者名を伏せない健全な形で行われます。

以下は今月20日頃に広島県が公開した当該議事録です。
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広島県環境審議会第20回自然環境部会 議事録※pdf 広島県HP
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かつて広島県公文書公開審議会の先生方方から答申を受け、「尊重する」としながらその後のある時点で元に戻すという歪んだ形での行政姿勢が是正されたということです。このような後の事務職員らによる小細工は答申を受け「尊重」を明言していた竹下虎之助前々知事への背信行為とも言えるのではないでしょうか?。
ちなみに自身の後援会の政治資金規正法違反事件が発覚したことで2度にわたって県議会で辞職勧告決議案が可決された藤田雄山前知事は知事を退いた後、広島県猟友会会長に就任されていました。
訃報@広島県猟友会会長(前知事)

さて、今回の広島県当局による是正を早速、当初の発言者名を伏せた部分公開に対し、発言者名も含めた全部公開を主張すべく異議申し立てをされた県民の方にも報告させていただきました。
公文書公開審議会の答申を守れ!現・広島県★追記リンクあり
感謝のお言葉とともに当然ながら今回の答申尊重への是正を当然視されています。かりにも是正なき場合は正式に公開請求をしたうえで再度、異議申し立てを行うことも辞さないつもりであったそうです。
いずれにせよ基本的な分別が是正の原動力となったものと言えましょう。

現在の県当局は、かつての先輩職員らの姑息な部分公開への復活策動を認識したうえ、今後、ほとぼりが冷めた将来、またこっそり元に戻すなどしないように次代職員にもシバリをかけていかなければなりません。
外部圧力があったのかあるいは有力者等への忖度(そんたく)があったのかは存じ上げませんし定かではありませんが、今後の当局は公正中立であるべき行政職員としての矜持を発揮しなければなりません。

そもそも、かつて答申無視を決め込んだ連中に行政職員としての矜持があれば、このような逆行はなかったはずです。
「答申を尊重する」をある時点から空文句にした責任者や関与あるいは不問視した人間が現在でも県庁や関連団体あるいは天下り先にいるのかどうかは知る術もありませんが、見え透いた小細工や黙認への猛省を促したいところです。

2017年04月23日

なぜ展示本の名が言えない?(4)狩猟推奨フォーラム

なぜ展示本の名が言えない?(3)狩猟推奨フォーラムからの続きです。

前欄にて言及した難聴者増加の懸念に加えて生食・準生食の問題があります。

有名な狩猟本を読まれた方の読後記述が以前から気になっていました。
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類を見ない狩猟本に潜む、食についての根源的な問い。〜『ぼくは猟師になった』を読む〜

「鍋や炒め物、焼き肉、どんな料理でもおいしく食べられるイノシシに対し、シカは料理法が限られています。刺し身やタタキ、時雨煮にすればおいしいですが、焼き肉にはあまり向きません」。※脚線は引用者
こちらライフスタイル - Number Web - ナンバー
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脚線引用部が厚生労働省のジビエ(野生肉)に関する指針にそぐわないことは言うまでもありません。刺身は論外としてタタキに関しても不特定に美味を宣揚すべき対象ではありません。これについては以下の両画面やそのリンクを御参照
美馬保健所からの御回答
京都府からの御回答
当カテゴリ内の当該各欄からも野生肉の生食・準生食への各食品衛生当局の厳しい姿勢は伺えることができましょう。

ともあれ図書館で2008年11月11日付の第三刷発行(リトルモアブックス)とその後大手出版社(新潮文庫)からの2014年11月15日「三刷」を借りて確認してみました。
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※便宜上、前者本をA 後者本をBと表記します。

■まず上記脚線引用で示した記述はAでは114ページ(第二章 猟期の日々「鹿と猟師の関係」)にありました。
・同じくBにおいても122ページ(同)に記述されています。

■Aの121ページ(第二章 猟期の日々「マグロの赤身?」)には「シカ肉の背ロースのタタキ」と題した見た感じ約24切れのタタキ肉が盛り付けられたプレートの画像が頁画面中央に一枚ほど特化した形で掲載されています。
・同じくBにおいても129ページ(同)に掲載されています。

■Aの122ページ(同)において「シカ肉はなんと言っても生で食べるのが一番です。」と記述されています。確かに直後に「ただ、数年前にE型肝炎に感染した人が出て問題になりました。」としながらも続けて、
その事例は「知り合いから譲り受けたシカ肉を家庭用冷蔵庫で数ヶ月も保存した後に生食したといいます」とし、続けて鹿肉が原因であるかどうかは定かではない趣意のことを書かれています。あまつさえ次には、日本の猟師が長年シカの生肉を食べ続けてきたことと、「地方の料理屋では普通にメニューに並んでいる」ことを根拠に 「僕は問題ないと判断しています。」と述べられています。
・同じくBにおいても130ページ(同)に記述されています。
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ちなみに加熱してすら感染した事例もあったことを著者の千松信也氏は御存知なかったのでしょうか?
第三者にも及ぶ野生肉の危険性(2)加熱しても感染(1)

もっとも、A・Bともども(人に食べてもらう際には必ず説明した上、自身の判断で食べてもらう)との趣意を述べておられますが、情報の受け手の自己責任を設定しておきさえすれば発信責任が免れるわけでもないのではと率直に思ってしまいました。

家畜と異なり何を食べているのかが不明な野生鳥獣の場合、感染等の危険性への認識は倍加するものではないでしょうか?確かにタタキや生食の推奨や不問視はそれ自体、食品衛生法に抵触するものではありません。しかし、国民の食品衛生に責任を持つ厚生労働省の指針とは大きく齟齬が出てくることは明白ではないでしょうか。
確かに法令に抵触しない限りは何をお書きになろうと自由です。畢竟、世間への道義および著者や出版社への評価の問題です。しかし、かりそめにも行政がそうしたものを公的フォーラム等で活用するとなると話は別です。
例えば著者は昨日開催されたという徳島県のフォーラムをはじめ一連の環境省主催行事にもかかわっていらっしゃるようです。
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「とくしま狩猟フォーラム2017」の開催について
2 内容
(1) 基調講演
講演内容 生活スタイルとしての狩猟−私が猟師になった理由−(仮題)
講  師 猟師 千松 信也
(大学在籍中に狩猟免許を取得し,先輩猟師からわな網猟を学び,現在も民間会社で働くかたわら猟師を続けている。 狩猟生活をつづったエッセーの執筆や,環境省主催のフォーラムなどでの講演を行っている。)

こちら徳島県HPより (抜粋)

フォーラム:狩猟の魅力、講演 岡山大で /岡山

「ぼくは猟師になった」の著者で京都市在住の千松信也さん(41)の講演や県内の猟師らによる相談会があり、狩猟の魅力や狩猟免許を取得する方法などを約200人の参加者に紹介した。

こちら※毎日新聞2016年6月27日 地方版 (同)
千松信也さん(壇上右)が山での体験を基に狩猟の魅力を伝えた=岡山大津島キャンパスで、益川量平撮影
画像検索結果※同
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上記毎日新聞が報じた昨年6月の岡山大学でのフォーラムについては過去にも言及させていただいております。
なぜ実物(クマ脱出穴付箱檻)を展示しない?(4)岡山県狩猟フォーラム

閑話休題

著者の参加の有無に限らず、公的フォーラムの各会場にて、当該本が展示等されていたのかどうかは定かではありませんが、確実に全国の図書館等には配架あるいは貸し出し対象となっている事実があります。したがって著者がたとえ現在、タタキや生食についての考え方を翻意をされている場合もそれぞれの読者には及ばない可能性も十分ありましょう。

また、読後感想で国の指針とは異なる誤った生食観を発信されている方も見受けられます。
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それにしても、牡丹鍋や鹿のタタキの写真、ご相伴にあずかりたくなります。
※引用者脚線
こちら「読書メーター」より
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当該本によってタタキ、生食を指向された方々の氷山の一角かもしれません。

言及させていただいた著者の生食観は畢竟、「食べさえすれば何をしてもいい」との思想が結果的にもたらしたものかもしれません。現在までの御翻意と本を読んだ不特定への説明責任遂行があることを願うばかりです。
厚労省や各地の保健所など食品衛生当局はもちろんのこと環境省や各県の狩猟行政におかれては不特定に向けた生食・準生食推奨や不問視掲載を最大公益たる国民・住民の保健衛生に鑑みても問題視すべきであることは言うまでもありますまい。
むろん当該本に限ったことではないことは申すまでもありません。
posted by yutan at 00:00| 野生肉の危険性等

2017年04月22日

銃猟者増加政策は逆効果にして有害(難聴促進)でしょう

クマ領域の非生息地化なら本末転倒@秋田県(前々欄)続きです。

そして相変わらず、奥山クマを狙う猟友会頼みですか。
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猟友会員減少に対策を 秋田でクマ被害防止会議

県生活環境部の高橋能成次長は「これからクマの活動が活発になる。関係機関一体となって被害防止策を進めたい」とあいさつ。県や一部自治体の担当者から「高齢化に伴って猟友会員が減っている」との声が相次ぎ、会員増へ向けて対策を強化する必要性が指摘された。
会議終了後、県自然保護課の高松武彦課長は「クマの活動範囲が年々広がっている。猟友会への助成などを通じて狩猟の魅力を伝える場をつくり、会員の確保を進めたい」と前向きな姿勢を示した。

こちら2017.4.19 産経新聞 (同)
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そもそも生涯を奥山で過ごすクマを狙っても出没問題は何ら解決しないどころか、銃器や猟犬等々による刺激で奥山クマがより人里に近いところに追われてしまうことも十分ありえましょう。
無差別殺戮猟たる穴猟も含めた奥山でのクマ狩りが地権者許可の有無を問わず山菜採りあるいは狩猟者のための予察であるならその本末転倒性は明らかです。

加えて銃猟者を増やすということは難聴者を増やしてしまう陥穽すらありましょう。
狩猟と難聴@人も犬も

例えば「ハンター・シューター」をお父様に持つ方の発信でも、「難聴のハンターが大勢集まると、必然的に会話の声が大きくなり、知らない人が見るとなんだか喧嘩でもしているようだ」(趣意)との受け取りもあるようです。
広島市役所は国(環境省)と広島県等が同市内で主催した過去2回の狩猟者増加キャンペーンフォーラムの中でこの問題について何らかの形で対処・言及するようにと県に事前に申し入れされたとも伺っております。前回(2014年2月)の同フォーラムについては文書でも質疑への御回答の形にていただいています。
広島では各問題点も説明へ「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」

また千葉県当局なども銃猟者の難聴の陥穽については御承知でした。
秋田県の銃猟者増加政策が小手先の机上のものにしかすぎないことはこの観点からも明らかではないでしょうか。あまつさえ難聴のみならず事件・事故発生の蓋然性を鑑みると国も地方も安易な行政主導の増加政策は、即刻中止すべきと考えざるをえません。

事件多発は必然(4)銃猟者増加政策

※次欄
なぜ展示本の名が言えない?(4)狩猟推奨フォーラム
posted by yutan at 00:00| 2016秋田県タケノコ狩り事故