2018年02月23日

調査されるべきは市当局では@駆除補助金不正疑惑(阿久根市)

鳥獣駆除報奨金不正受給問題での質問@霧島市議会(※2018年01月13日付)に続き駆除業務に伴う不正受給関連です。

鹿児島県では霧島市に続き阿久根市でも補助金の不正受給が、有害鳥獣捕獲協会の会員の男性が同市に情報公開請求に基づいて入手したおととし5月の有害鳥獣の捕獲日数の報告書で発覚したことが一昨日報じられています。同報告書は同捕獲協会が同市に提出したもので、報告書では男性会員はこの月は、31日間、毎日猟に行ったことになっていますが、同会員によると実際には15日〜20日ぐらいしか猟には行っておらず、このような報告書があったことも「知らなかった」としていることも報じられています。
また阿久根市はイノシシやシカなど有害鳥獣の駆除活動をした会員には、1日あたり1000円の補助金を支給することになっていて市からの補助金は、協会が出した報告書にもとづき計算され、協会を通して会員に支払われる決まりですが、この男性会員によると、協会から補助金の支給はなかったといいます。
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阿久根市の鳥獣捕獲協会 市に虚偽の報告書

(略)
MBCの取材に対し、阿久根市有害鳥獣捕獲協会は「会員が猟に行った日数は推定で市に報告した。市からの補助金は、協会の運営費に充てた」と説明しています。
(牧尾正恒会長)「推計で、こういう動きをしているんだろうとしていた。今までは続いてきたが、改めなければならない慣例でやってるのも、かなりある。(協会の)経費はその中から支払っている」
協会は去年から、会員の申告に従って報告書を作成するように改めており、補助金の使い道については、「不正はなかった」としています。

一方、阿久根市は「協会から出された書類を基に補助金を支給してきた。事実関係については今後、調査したい」としています。

こちら2/21(水) 19:29配信 MBC南日本放送 | 鹿児島
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男性会員が阿久根市役所への情報公開請求で入手した報告書以前の問題として、同市当局は報告書と実態の隔離を認識していなかったのでしょうか。市として捕獲頭数などを正確に掌握しておればおかしな点があることには気づくはずと思えてなりません。それとも狩猟者団体とも思われる有害鳥獣捕獲協会への実質的な丸投げが存在していtらことを疑われても仕方がないのではないでしょうか。

また記事中の「去年から、会員の申告に従って報告書を作成するように改めており・・・」もくだりですが、ならば去年以前はどうだったんだと突っ込みたくもなってきます。
丸投げ疑惑に併せて市と協会の駆除業務に関する緊張感のない弛緩がもたらした構造の所産なのではないでしょうか。
阿久根市は第三者の情報公開請求で発覚した疑惑事案に対し、事実関係を調査と脳天気なことを言っているようですが、調査されるべきは有害鳥獣捕獲協会のみならず市の担当部署そのものであることを忘れてはなりません。もっとも調査する側が担当部署であると思われるにつけ、まともな調査が行われ全部ガラス張りに公開され且つ業務に改善が及ぶのかどうかについては疑問が残るところです。

行政との癒着疑惑(アーカイブ)

posted by yutan at 00:00| 駆除問題(一般)

2018年02月22日

国恥利権の連綿構造@平岩元東電会長の高位叙勲を例に

前欄に続き東京電力の恥ずべき無責任体制関連です。

当カテゴリでは福一事故発生の時系列から勝俣、清水に代表される事故当時の経営陣の無責任ぶりを追求してきましたが、原発推進の面で言えばそれ以前の同社トップらや連中を軸とする政・官・財・報・学等の利権構造の責任や頬かむりについても併せて声高に追及したいところです。

勝俣以前の会長としては例えば平岩外四(※Wikipedia)がいます。1994年会長職を退任し、名誉会長になった後も、2002年、東京電力原発トラブル隠し事件(※上記Wikiリンク画面から御参照)の発覚もありいったん退いていますが、2006年に復帰するなどずうずうしさの権化のような人間でしょう。
同リンクの来歴欄御参照でお分かりのように政財界と太いつながりを持つ人物で醜態もなんのそのといった行動にはそうした人脈もあったものと思われます。

おそらく福一事故のことで国民から強い批判を受けている勝俣にせよ清水にせよその他の子分役員らにしても「どうして俺たちだけが・・・」といった心情は持っているものと思われます。会長在任中、一度も福島を訪問しなかった勝俣に代表される小心者の逃げ指向等は別として、原発推進の中心を担う立場の観点から言えば勝俣も平岩も同罪です!むろん平岩はたまたま当欄にて俎上にあげた一例人物にすぎません。福島の方々を苦しめるおおもとは連綿とつながっていることは間違いありません。

そしてその平岩ですが、上記Wikiリンクによりますと2006年(平成18年)秋の叙勲にて一般人とは大変縁遠い高位勲章たる桐花大綬章を受章しています。勝俣も清水も福一事故がなければ利権構造のパートナーである官界からこのように位取りをされて悦にいたのではないでしょうか。叙勲の本質はこんなところからも露呈されていますね。
平岩はすでに故人ですが、原発を推進した功績で叙勲された輩は勲章を返上すべきです。叙勲の中には福一事故以前の受章も少なからずあるのかもしれませんが、事故でこれだけ多くの人々を苦しめ地域経済等にも停滞をさせている現状がありながら何が栄えある叙勲ですか。
叙勲者が死亡の場合でも遺族が栄典授与当局に返上は可能です。原発推進や利権構造への寄与が受勲事由であることは明白でしょう。本人であれ遺族であれ返上手続きをしないままにしておくことが逆に不名誉を敷衍することぐらい分かっていただきたいものです。

叙勲返上の手続きについては拙過去画面の中の二欄にて言及しております。
以下再掲しておきましょう。
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posted by yutan at 00:00| 東日本大震災

2018年02月21日

国恥独占企業か(2)却下された都合いい逃げ口上

国恥独占企業か@東電に続く福一事故による被災者自殺関連です。

報道によると 2011年3月11日の東京電力福島第一原発事故の一ヶ月後の4月11日、国が飯舘村を計画的避難区域に指定するとのニュースを知り、翌朝、部屋でで自殺した男性(当時102)の遺族が東電に対し、慰謝料など6050万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、福島地裁で言い渡され、裁判長は事故と自殺の因果関係を認め、東電に1520万円の支払いを命じたそうです。
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102歳自殺、東電に賠償命令 原発事故との関係認める:朝日新聞デジタル
(略)
遺族側は原発事故で避難を強いられること以外に自殺する要因はなかったと主張。一方東電側は、文雄さんは事故前から体調が優れなかったなどとして、自殺と事故との間に因果関係はなく、あったとしてもごくわずかしかなかったと反論していた。
判決文は、原発事故による避難指示で文雄さんが受けた影響について、「不自由な避難生活を余儀なくされるなど、耐えがたい精神的負担を受けた」とし、自殺との因果関係を認めた。

こちら2018年2月20日13時42分 朝日新聞デジタル
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福一事故がもたらした自殺との因果関係は歴然たりすぎています。いまさらここで述べる必要もありますまい。
東電はなぜ因果関係について認めようとしなかったのでしょうか。おそらくは犠牲者の自死当時の102歳との年令から、これは逃げ口上が効く!との公益企業にもあるまじき責任逃れを正当化する狡猾さの所産でありましょう。
むろん、人の生命の尊厳は年令で変わるものでもありません。まして高齢は損害賠償金惜しさの狙いどころになるはずもありません。

しかも、この裁判の原告として遺族に対峙しているのは国民の侮蔑の対象とも言いたくもなる勝俣や清水ら当時の経営陣の東電ではなく、新体制となって久しい現在の東電であるだけに企業の国恥性は前と変わらないままであると受け取られても仕方ありますまい。現経営陣は都合の悪い部分は勝俣らのせいにしながらも彼らの狡猾性をそのまま臆面もなく受け継いでいるのではないでしょうか。
東電が今回の判決を受けて控訴するのかどうかは現時点では定かではありませんが、控訴すれば恥の上塗りであることは明白といえましょう。

むろんこの裁判で得た賠償金支払い義務に限りませんが、事故を起因とした損失分を一手に引き受けなければならないはずの経営陣や社員の負担を相殺・削減する目論見を許してはなりません。つまり電力使用料金値上げで使用者に事故の責任を転嫁しようとの官界・政界、報道等を巻き込んだなりふりかまわぬ策謀が跳梁跋扈しないよう東電をはじめとした電力各社及びその利権構造への国民の厳しい目が今後も強く要されることは言うまでもないことです。

※2018年2月22日後記
国恥利権の連綿構造@平岩元東電会長の高位叙勲を例に
posted by yutan at 00:00| 東日本大震災

2018年02月20日

「象牙Gメン」は取引全面禁止の下で!

そもそも無理あり@象牙取引規制への消極姿勢以来の象牙問題関連です。

国内での違法販売が絶えないのは相変わらずの状況のようです。
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象牙を販売、ネットオークションに 京都府警、古美術商の男らを書類送検
こちら2018.2.17 07:40 産経新聞
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2016年6月ごろ、名古屋市内でアフリカゾウの象牙(長さ約45センチ、重さ約900グラム)を3万円で無登録売買したと報じられていますが、要は金額の高低にかかわるなく環境省、経済産業省など主管当局は日頃から監視を強化し逐一通報しなければなりません。

さて今月は象牙問題について現状の不備を考えさせる二つの徴的な報道記事が出ましたので紹介しておきましょう。
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環境省 「象牙Gメン」配置へ 密輸など監視を強化

規制や罰則の強化を盛り込んだ昨年の種の保存法改正に伴う取り組み。Gメンは新たな専門職員「取引監視係長」で、関東、中部、近畿、九州の各地方環境事務所に置き、業者への立ち入り検査などの権限をもつ。希少動物の違法取引も扱う。

こちら毎日新聞2018年2月2日 18時13分(最終更新 2月3日 05時26分 (抜粋)

象牙を日本で調達し密輸…中国、国内取引禁止の煽り、日本が国際批判の的に

「中国の顧客に迎合」と批判

自然保護団体、世界自然保護基金(WWF)ジャパンの野生生物取引監視部門「トラフィック」は昨年12月、日本の象牙市場が違法輸出の温床になっているとの報告書を発表した。

こちら2018.2.12 18:00更新 産経新聞(1/4ページ)(抜粋)
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象牙Gメンの配置は摘発推進の意味でも大いに是としましょう。ただし、現状のままではいくらGメンを配置しても実質空回りに終始されることも懸念されましょう。むろん設置しないよりかはマシですが、設置した以上は使命感を持つGメンたちが業務の遂行が円滑にできるようなさらなる法整備等が要されることは言うまでもありません。
またGメン任せにする様相はあってはなりません。国民への通報呼びかけはもちろんのこと公務員他部署の方々におかれてはかりぞめにも密売買情報へ見てみないふりを決め込むことなど絶対にあってはならぬことです。
そして抜本的な対策として日本政府も各国の趨勢に合わせ象牙にまつわる一切の取引が禁止されることです。売買しても登録済みにて合法となる事案を置く事が違法の温床であることはものの道理ではないでしょうか。
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香港政府が象牙取引終了を決意 実現に向けた法案が可決
こちら更新 2018年02月15日 12時46分 The Huffington Post Japan
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日本も諸外国に倣い象牙取引を全面禁止に移行したうえ、今回鳴り物入りで配置された「象牙Gメン」もその状況下で活動していただくほうが成果の音ももより大きく鳴るにちがいありません。
posted by yutan at 00:00| 生態系への損傷等

2018年02月19日

第三者にも及ぶ野生肉の危険性(7)被輸血女性が感染死亡

報道によると厚生労働省は31日、シカの生肉を食べたことでE型肝炎ウイルス(HEV)に感染したとみられる献血者の血液で製剤された輸血用血液製剤で80代の女性が同ウィルスに感染し、劇症肝炎で昨年死亡していたと明らかにしたそうです。
日赤はこれまで血液のHEV混入の検査をE型肝炎患者が多い北海道のみで実施していたが、今後全国に広げて再発防止を図るそうですが、導入には少なくとも1〜2年かかるため、当面は感染の恐れがある献血者には辞退を呼び掛け、医療機関に対しては、輸血用血液製剤に感染症のリスクがあることを改めて周知することも報じられています。
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厚労省 輸血で肝炎、女性死亡 献血者シカ生肉食べ提供

日赤はこれまで血液のHEV混入の検査をE型肝炎患者が多い北海道のみで実施していたが、今後全国に広げて再発防止を図る。

ことば「E型肝炎」
E型肝炎ウイルスを体内に持つイノシシやシカなどのジビエ(野生鳥獣の食肉)やブタなどを、加熱不十分な状態で食べることで感染する。感染は一過性で、ウイルスが体内に定着することはない。症状は発熱や腹痛、黄だんなど。通常は軽症で済み、発症しない場合も多いが、妊婦や高齢者は劇症肝炎になるなど重症化しやすいと考えられている。

こちら毎日新聞2018年1月31日 21時05分(最終更新 2月1日 00時34分)(抜粋)
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E型肝炎患者が多い地方が北海道であることも気になります。むろん、道に限りませんが、特に野生肉摂食にはしっかり加熱処理をすることが不可決であることが頭で分かっていてももつい生焼けのまま食べたり箸使用の際の衛生管理が無頓着になった時に感染する度合いが高くなるものと思われます。、
例えば同じ焼肉・バーベキュー等であっても野生の中で何を食べて生きてきたのかが不明な野生鳥獣としっかり飼料管理がなされている家畜肉ではたとえ生焼けであっても危険度は自ずと歴然でしょう。ましてシカやイノシシ、野鳥の刺身ともなれば論ずるにも及びません。

今回のジビエ摂食者からの血液輸血を受けて何の落ち度もなくE型ウィルスに感染させられた女性の死因を高齢や抗がん剤の投与による肝臓機能が低下を加味した複合的なものと受け取るべきではありません。体力低下の諸条件があったにせよ、健常な方からの輸血を受けていたならば死亡されることはなかったのですから。

また今、国や地方の行政はさかんにジビエを推奨する現状がありますが、ウィルス感染の際の当局側の逃げ場設定よろしく加熱処理の必要性のタテマエをいくら説いても、それがいわゆる末端にまで浸透するかどうかは別の問題です。こと食品衛生行政において、感染など有事の際に役人が上から目線で「食べた人の自己責任」と責任を転嫁することはあってはならないことです。
生焼け、箸感染などの蓋然性が家畜肉より高い時点でジジエは経済・農政上の国策が厚生労働省による食品衛生上の国策に優先され、後者が前者をまるで忖度して行政施行しなければならない現状へは抜本的な是正が必要であると考えざるをえないところです。

第三者にも及ぶ野生肉の危険性(4)学校給食等
第三者にも及ぶ野生肉の危険性(6)ヤミ獣肉

posted by yutan at 00:00| 野生肉の危険性等

2018年02月18日

「青梅市の再調査」は信頼できるのか?東京都庁

刑事告訴は?クマ捕獲虚偽報告(※2018年01月09日付)からの続きです。

当該の読者の方から、口頭での質問を若干、修正したうえあらためて文書にて都庁に質問を送付したところ14日、同庁多摩環境事務所(立川市)より回答を受信したとの御連絡をいただきました。(情報のご提供についてはこの場にてお礼を申しあげます。)
以下その内容です。
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東京都多摩環境事務所 自然環境課 鳥獣保護管理担当の○○と申します。

この度は、都民の声へご意見をいただき、ありがとうございます。

ご意見をいただいた件ですが、これまでの青梅市からの報告では、「追い払いをしていたところ、親グマが向かって来たためやむを得ず銃撃し、結果的に子グマも倒れていた」ということであり、報道などで伝えられた「無抵抗の3頭を捕殺した」という指摘につきましては、事実確認ができておりません。
青梅市に再調査を依頼しているところです。
また、刑罰規定の適用に向けた刑事告発についてですが、例えば、継続的に大量の違法捕獲をしていて、かつ、目的が営利であると認定された場合などは、その行為は悪質であると判断し、鳥獣保護管理法の趣旨からしても単なる行政処分だけでまかなえない違法性があると考えられます。
しかし、今回のクマの捕獲は、周辺住民の生活環境被害の防止を目的として猟友会が青梅市から頼まれて行っていたものであり、そこまでの悪質性はなく、行政指導によって改善を図っていくべきだと考えております。
いただいたご意見につきましては、青梅市及び他の市町村への指導の参考にさせていただきます。

今後とも鳥獣保護管理行政に御理解、御協力のほど、よろしくお願いいたします。

東京都 環境局 多摩環境事務所 自然環境課
(略)
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公益目的での市からの依頼事案であることを、そこで起こした出来事に瑕疵があった場合の悪質性等の相殺を決め込んでいることに違和感がぬぐえません。まして当案は前欄でも述べたよう現場に居合わせたハンターの義憤による自然環境保護団体への内部告発から明るみになったことでしょう。彼らが行動しなければ都庁も青梅市も今回の事は知ることができず闇に包まれたままであったことをの認識は当局にあるのでしょうか?
そもそも彼らが内部告発先を都や市ではなく同団体にしたのも今回の回答からもうなづける話です。

悪質性や酌量の余地の有無については警察や検察など官憲に委ねるべきであり、最初から当局がそこに持っていこうとしない姿勢は刑事事案疑惑への不要な忖度に他ならないのではないでしょうか?

また青梅市への再調査依頼についてですが、事態への告発後、相当時間も経過しています。また、同市が内部告発の詳細を確認するためには当該の自然環境保護団体へ問い合わせをすることが不可欠と思われますが、現時点までそうした確認があったことは寡聞にして存じ上げません。それなくしては市の調査は公正中立なものとは到底言えますまい。それが分からないというのであれば都庁も青梅市も内部告発の定義や属性のイロハからおさらいをすべきです。

青梅市からの御回答@クマ駆除不正報告関連
posted by yutan at 19:50| 青梅市での不正報告関連

2018年02月17日

受理しかあるまい@青梅署(警視庁)

青梅市での子グマ2頭への不正射殺事案については新たなカテゴリを作り当欄を含め計12欄を編入したところです。

不正に捕殺したハンターを刑事告訴@自然環境保護団体続きです。

本欄件名については、2007年10月〜09年11月、浜中町(北海道)の自分の牧場に無許可で箱わな1個を設置、同11月にヒグマ1頭を捕獲したとして官憲はワナ設置者を鳥獣保護法違反の罪で起訴したことを導入部としましょう。
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ヒグマ無許可捕獲初公判 「乳牛守るため」業者が無罪主張
(略)
起訴状によると、道知事に無許可で07年10月〜09年11月、浜中町の自分の牧場に箱わな1個を設置、同11月にヒグマ1頭を捕獲したとしている。
業者は同法違反罪で略式起訴された。釧路簡裁で4月に罰金30万円の略式命令を受け、不服として正式裁判を請求した。

こちら2010/6/28付 日本経済新聞(抜粋)

無許可クマわな 有罪判決が確定 釧路簡裁 男性側控訴せず
こちら2011年(01/05 13:05)北海道新聞※リンク切れ
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無許可エワナ設置者にも言い分はあったようですが、少なくとも裁判が行われたことからお分かりのように官憲側が立件しなかったり不起訴処分にすることはありませんでした。

今回の青梅市(東京都)の銃猟者に対する自然環境保護団体による刑事告発はよもや青梅署が不受理にすることはなかなか困難なのではないでしょうか?
現在、国は様々な分野で公正さを希求すべく公益通報者保護法など法整備も含め内部告発を奨励・保護している現状があります。通報の内要が公益に反する事実であるにもかかわらず、実質的に無視されるという事態にもなれば法が規制する「不利益な取り扱い」と同様に同法の精神に反することにもなりかねません。

かりそめにも青梅署が今回の告発へ不受理を決定すれば内部告発自体のモチベイションにも悪い影響が発生してしまうのではないでしょうか。告発の受理等は警察の属性からも責務となるのではないでしょうか。むろん送検するかどうかは受理後の捜査結果に計られるべきでしょう。不受理は非告発事案への正確な検証の機会も相殺してしまいましょう。
もし告発された方に言い分があれば、都庁など行政があれこれと忖度するのではなくやはり裁判で審理されるべきというのが筋であることは言うまでもありません。
現時点まで警視庁青梅署の分別に期待しておきましょう。

※2018年2月18日後記
「青梅市の再調査」は信頼できるのか?東京都庁
posted by yutan at 00:00| 青梅市での不正報告関連

2018年02月16日

一般狩猟でも穴グマ猟禁止を!岩手県

前欄および
猟友会委員が提案した強引なクマ猟前倒し案(5)猟期限の切り上げまで穴猟への忖度で中止となる怪
の関連です。

岩手県の春グマ猟(春季捕獲)では倫理上のみならず親子グマ狙いからも生態系保全上からも問題のある穴猟(穴グマ猟)は一応は禁止されているタテマエがあります。
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ウ 春季捕獲春季における捕獲は、伝統的な猟法の存続による狩猟技術の維持、狩猟資源の持続的な利用による個体数調整、銃器による追払い効果による被害の抑制などの効果が期待できる。それらの観点から、地域及び期間を限定して春季捕獲を認めることとし、実施にあたっては調査を行い効果を検証する。また、許可をする場合には下記の条件を付す。
(ア) 穴グマ猟は禁止する。
(イ) 親子連れの捕獲は親子とも認めない。
(ウ) 捕獲隊を編成して実施し、持続的利用のため個体数調査を実施する。
第4次岩手県ツキノワグマ管理捕獲計画(案)(※議事録P20)pdf
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当欄表題に関しては再度、昨年10月24日に開催された岩手県ツキノワグマ保護管理検討委員会での狩猟関係者の発言をご覧ください。猟期内趣味猟では穴猟は不問視されていることが分かります。
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【菅野委員】(岩手県猟友会)
それから、先ほど岩手県全体の生息頭数を聞いたのは実はこのためだったのですが、11 月1 日から2 月15 日まではだめなのかというのがもう一つの質問です。
狩猟者の中には穴グマ猟を専門にする人もいますし、穴グマはやらないという事で最初からシカ猟、イノシシ猟をする人もいますが、シカ、イノシシの狩猟が始まっているときの、クマの錯誤捕獲を防ぐためにも11 月1 日からというのが適当ではないかと思います。

【藤澤委員】
私、狩猟者の立場からですが、伝統的な穴グマ猟というのがありますので、これが猟期を切り上げられますと、かなり影響があるということでの反発は頂いております。
狩猟者の安全を確保するためであれば、猟期を半月前倒しするだけという形であればよろしいかと思いますが、いかがでしょうか。

【菅野委員】
(岩手県猟友会)
15 日間期間が前に延びたという事であれば、特に穴グマ猟専門の猟師から不満は出てこないだろうと思います。逆に、後半を短くされたという事であれば、若干不満があるのではないかという事です。
こちら(※議事録P10)pdf
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春グマ猟内での穴猟禁止がどこまで実効力があるのかは疑問も残るところですが、すくなくとも禁止規定がない或いは単なる自粛要請に終始している県に相対すれば適切な指針といえましょう。
このうえは猟期内の一般猟でも穴猟禁止に踏み込んでいただきたいものです。猟期内であれ猟期外であれ穴猟の倫理・生態系両面からの弊害は変わりあるはずもありません。
加えて穴猟は狩猟者の安全の観点からも禁止されるべき猟法でありましょう。
やはり穴猟だった@逆襲事故(岩手)

審議会では穴猟を当然視した議論に終始するのではなくその是非をめぐった論議がなされて然るべきではないでしょうか。穴猟是認を前提とした議論の展開なども会の中立性の問題も発生してしまいましょう。
その意味でも委員人選も含め鳥獣とりわけクマに関する審議会の改善に向けた余地は多々あるものと考えざるをえません。

あまりに偏った人選

2018年02月15日

猟友会委員が提案した強引なクマ猟前倒し案(7)春グマ猟肯定がなぜこの審議会で?

猟友会委員が提案した強引なクマ猟前倒し案(6)パブコメ対象外の怪(※前欄)に続き岩手県関連です。

当欄表題については昨年6月9日に開催された平成29年度第1回岩手県自然・鳥獣部会 会議録の議事録を前々欄に続き再リンクしたうえ発言を抜粋しておきましょう。
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○平野委員
クマを専門に獲っている方から見て、それはよいのでしょうか。

○菅野委員
よいと思います。クマを専門に獲っている方は、恐らく穴に冬眠に入っているクマを雌雄関係なく獲ることになりますが、やはり冬眠中のクマはそっとしておいた方がよいと考えていると思います。冬眠中に子供を育てているクマを獲ってしまうと、子熊は育たないので、クマの狩猟期間は11月1日から1月31日までというのがよいという意見が、複数上がっておりますので、ご検討お願いします。

○青井委員
私も実はそれに賛成です。今のクマは圧倒的に檻の中で駆除されてしまっていますので、クマに人間の影響を与える間もなく、檻の中でクマが駆除されてしまっています。一番良いのは、やはり山で人が追いかけて獲ることだと思います。
春季捕獲もできれば広げることと、秋のうちにクマを多く獲れるという状況は、今の岩手県のクマの現状からみると悪い事ではないと思います。クマの数は相当多く、一方で被害は増えていますので、秋の狩猟期に出来るだけクマをとれる状況というのは、シカの狩猟の安全対策というだけでなく、よいと思います。
これはどこで発言すればよいでしょうか。

○事務局
ツキノワグマ管理検討委員会で意見を出していただけたらと思います。
(略)
そのような部分も色々検討しながら、ツキノワグマの検討委員会等で話し合いながら検討していきたいと思います。

○青井委員
メリット・デメリット両方あると思いますので、ざっくばらんに議論しながら、よい方向に決めていけたらと思いますので、ツキノワグマ管理検討委員会の時にでもよろしくお願いしたいと思います。
他に何かありますでしょうか。
こちら(※議事録p3〜p4) pdf
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冬眠中のクマを狙った穴猟をすべきではないという猟友会委員の発言を肯定しながら、まだ穴から出てこない時期も含まれると思われる「クマ春季捕獲」(猟期終了後の特別捕獲許可)(別称「春グマ猟」)も悪いことではないとおっしゃる発言の非整合性も気になるところです。
たとえ第4次岩手県ツキノワグマ管理捕獲計画(案)P20※pdfにて、春季捕獲における穴猟が禁止され親子連れの捕獲は親子とも認めない方針があるにせよ、奥深い森林の中でそれが本当に遵守されているのかどうかは疑問が残るところもあるのではないでしょうか?

そして何よりも春季捕獲については事務局も言うようにそこの場にて議論すべき事案ではないことは明瞭ではないでしょうか?また斯界では博識にして専門家とも思える当該の委員のお方が自らの春季捕獲肯定論を述べた上で発言の適切な場をわざわざ事務局に問いかけるのも読んでいて違和感が払しょくできないところです。
そうしたことからも率直に言って春グマ猟への審議会お墨付き授与を念頭にいれたためにする御発言であるとの疑念を感じてしまいました。否、事務局の敷いたレールの上での結果としてのお墨付きの敷衍との形容すらもできるのかもしれません。

加えて、後日(同年10月24日)開催された当の平成29年度ツキノワグマ管理検討委員会でもどの委員からも春季捕獲についての意見が一言も出されていないことも付記しておきましょう。

行政との癒着疑惑@アーカイブ

※2018年2月16日後記
一般狩猟でも穴グマ猟禁止を!岩手県
posted by yutan at 00:00| 春グマ猟に物申す!

2018年02月14日

猟友会委員が提案した強引なクマ猟前倒し案(6)パブコメ対象外の怪

猟友会委員が提案した強引なクマ猟前倒し案(5)猟期限の切り上げまで穴猟への忖度で中止となる怪(※前欄)からの続きです。

件名どおりです。
道理でクマ猟期間の(前倒し)及びそれに伴う(同猟期限切り上げ中止)がすいすい決まるはずです。
希少種狩猟たるツキノワグマの趣味猟期前倒しに関する事案のパブコメ外しは最初から結論ありきでの県事務局の非民主的手法と論難されても仕方ありません。全体の奉仕者であり現在及び将来の生態系保全に重大な責任を担う岩手県事務局にそうまでして狩猟者勢力に付和雷同させようとする影の力の存在が伏魔殿として疑われても仕方ありますまい。

以下は前欄でもリンクした昨年10月24日に開催されたツキノワグマ管理検討委員会の議事録からの抜粋です。
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【菅野委員】(岩手県猟友会)
それは大丈夫だと思います。イノシシ、シカについては 11 月 1 日から猟期が始まっていますので。
クマだけは 15 日からということで別々にされるよりは、大型獣の狩猟の始まりは同じという方がいいです。

【由井委員長】
(略)
これが今ここで賛成だという声が多ければ、今後どのような段取りで決めていきますか。

【事務局】
まずは関係団体等から意見聴収します。特に問題がないということになれば、最終的には環境審議会に諮って施行します。

【由井委員長】
その間に一般の方から、パブコメのように意見も聴取できますか。

【事務局】
狩猟期間については、パブコメの対象に該当しませんので、関係機関や団体から意見を聴取していくという形になります。
こちら(※議事録p10最下段〜P11)pdf
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狩猟期間は次年度等の趣味猟のありかたを論じる上では大変重要なコメント対象でないですか。しかも今回の事案のような希少種への狩猟期間の趣味猟の立場からの前倒し論など到底「パブリック」(公衆)を無視して提案者や一部の拍手意見だけで決められていいものでもありますまい。

かくしてパブコメ対象から外された(狩猟期間前倒し・切り上げせず)の穴猟を含め狩猟趣味の方々にたいそう都合いい提案について岩手県当局は狩猟団体等の関係団体から意見を聴取し、不問であれば環境審議会に諮り実質上、GOのお墨付きがもらえる言わばカラクリと見受けました。
ちなみに同県が趣味猟等に批判的な自然保護団体から意見を聴取したとは私は寡聞にして存じ上げません。

※2017年1月27日後記
2017年岩手県パブコメ@本日締め切り
※2018年2月15日後記(予定)
猟友会委員が提案した強引なクマ猟前倒し案(7)春グマ猟肯定がなぜこの審議会で?
posted by yutan at 00:00| パブリックコメント